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2004'11.23.Tue

「ルール」古処誠二



映画でラブロマンスと同じくらい苦手で見ないものが戦争もの。

古処氏だと安易に読み始めたけど、朝香じゃないじゃないか!し、しかも戦争もの!フィリピンの山中を飢えとマラリアと怪我で苦しみながら、輸送を行う兵士たち。

何度読むのをやめようかと思った。痛々しくて、読んでられない。苦しいのと痛いのと、身体中がちくちくしてくる。飢えとは関係ない生活をしてるせいで、余計に読んでられない。

しかしそれ以上に読ませるのが、古処氏。やめようと思っても、どんどんと読ませられて、うまいから、小難しくて話の内容が全くわかんないということがないから、逆にすんなりと状況が入ってきて、やめるにやめられない。

主人公も魅力的なんだ。この人の人物はすごいと思うよ。姫山に救われて、鳴神に引き込まれ、ヤギに涙誘われる。話がどこにいきつくにしろ、この人たちに未来はないんだろうなと半ば予想でき驍ェ、好きだから終わってほしくない。根本的な問題もわかってしまうんだけど、それでもやっぱりすごい古処氏。

特に姫山と鳴神が!恋とかそういうんじゃなくて、とにかくすごい。男たちにしか通じない絆みたいなのがあって、ふたりともすごく魅力的で。激しく萌えるよ。泣きそうになりながら読み漁った。でも本当痛々しいから。自衛隊のほうの穏やかさなんて、ひと欠片もなく、死と隣り合わせで、いつ死んでもおかしくない状況ばかりで、心臓も縮むね。

当分こういう痛いのはいい。でも分岐点も読みたい古処。

---------------------意味もなく付け足したり。
なんとなく考えて、この三人ももし時代が違ったなら、鳴神はよき上司だったんだろうなと思う。姫山も使えないタヌキ上司を冗談にしたり、ヤギも含めて、仕事後に三人で飲みに行ったりしたんだろうなと。ああああ!リーマンていい!!
も、萌えないだろうか!いや、萌える!(反語
ビール片手につまみを食べる鳴神とか、よく喋って笑わす姫山とか、かいがいしく姫山たちに酒をつぐヤギとか、それでもってヤギは店員さんやお客のお姉さんに目をつけられる!激しく萌えないか!
ときに酒を飲みながらイズミ上司の愚痴を零したり、外資系の会社のスミさんの噂をしたり、多分いっしょにプロジェクト組んだりするんだ!ときに鳴神が密かに姫山に恋心を抱いたり!
「すまん、俺は、おまえは……」
「自分も、好きやというたらどげんします?」

方言攻めですか!!これをヤギが横から応援したり。鳴神は妻子がいたほうがいい。それで離婚してる感じで。

「鳴神さんのこども、かわいか。やっぱりこどもほしいんと?」
「いや、いいんだ。妻にもこどもにも未練はないよ。俺にはおまえがいるから」

 夢 見 す ぎ で す か !

すっかり方言が理解できてません(しょぼん

本日の評価 ★★★★

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